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2013
02/22
メモリ不足というゲーム機のボトルネックを解消したPS4
ソニー プレイステーション 4(PS4)の発表

ソニーの据え置きゲーム機のプレイステーションが、現行機のPS3から七年ぶりのフルモデル
チェンジを発表しました。ここでは、売れる売れないのビジネス的は判断は他に譲り、ゲーム機
登場以来のボトルネックを克服した革新的な設計思想を紹介します。

ファミリーコンピュータ(ファミコン)の登場は衝撃でした。1983年に登場して価格は14800円。
これで当時のゲームセンターの「ドンキーコング」「ギャラガ」「パックマン」に匹敵するゲームを
この価格で家庭で楽しめるようになりました。これは、キャラクターやバックスクリーンの動きを
ハードウェア上で処理する革新的な設計ゆえです。ファミコンの二年後に発売された家庭用パソコンの
MSX2でも、ゲームの機能はファミコンに及びませんでした。

両者の基本スペックを比較すると

ファミコン 1983年登場 RAM4Kbytes(メイン2Kbytes+VRAM2Kbytes) 14800円
MSX2 1985年登場 RAM128Kbytes〜(メイン64Kbyts+VRAM64Kbytes) 84800円(HB-F5)

当時の家庭用パソコンに比較して、ゲームにおいては圧倒的に高性能であったファミコンも、
コンピュータとしての基本機能であるメモリ容量においては、非常に小さくゲーム開発者は、
メモリー節約に苦労して、職人的な仕事をしていました。

以後、代表的なゲーム機と当時の標準的なPCのスペックを比較します。

PS1 1994年登場 RAM3Mbytes(メイン2Mbytes+VRAM1Mbytes)
PC 9821Ap3 RAM 5.6Mbytes (メイン3.6Mbytes+VRAM2Mbytes)

PS2 2000年登場 RAM36Mbytes(メイン32Mbytes+VRAM4Mbytes)
PC DynaBook DB60P RAM72Mbytes(メイン64Mbytes+VRAM8Mbytes)

PS3 2006年登場 RAM512Mbytes(メイン256Mbytes+VRAM256Mbytes)
PC dynabook CX/47A RAM2Mbytes(このうち256MbytesをVRAMとして割り当て)
PCビデオカード GeForce 7900 GTO VRAM512Mbytes

PS4 2013〜14年登場予定 RAM8Mbytes(メインとVRAMを割り当て)
2013.2現在で最高スペックのPC用ビデオカード
GeForce GTX TITAN VRAM6Mbytes 標準販売価格999USD


グラフィックを多用するゲーム機は当時の一般的なPCと比べても、画像処理に割り当てられる
VRAMの容量が十分ではなく、特にPS2、PS3ではゲームソフト開発者はメモリー不足に悩まさ
れていました。

PCの場合はメモリーなどの仕様は新機種が発売される度に向上し、仕様を選ぶ事も、後から
増設する事も可能です。ゲーム機の場合は、発売されてからモデルチェンジするまで、基本的に
スペックは固定されており、増設する事もできません。

PS3を例に取ると、2006年の発売当初でも発売中のPCと比較してもゲームに不可欠なVRAMを
中心に容量は不足がちです。これは2013年の今日まで256Mbytes固定されています。

2013年今日のPCは低価格モデルでもRAMは4Gbytesを搭載して、このうち最大1.664Mbytes
をVRAMに割り当てる事が可能です。新生活用にPS3と低価格ノートPCを購入して、ノートPC
はWordとExcelの持ち帰り残業にしか使わないとしても、PS3よりも多くのVRAMを持っている
という矛盾が発生しています。

これは、ゲーム機はファミコンからPS3に至るまで、ゲームの画像処理能力に特化して、パソコン
よりも低価格で販売するため、コストのしわ寄せがメモリ容量に来る傾向があります。更には、
高速処理の為にメモリーをグラフィック処理のチップに内蔵(混載)したり、特殊の仕様の
メモリーを採用するなどして、技術的に大容量化が難しい傾向もあります。

ゲーム機はゲームに特化した独自技術を開発して、これが世界の好事家に話題を呼んでいました。

Sony_EmotionEngine_CXD9615GB_top.jpg
PS2のカスタムCPU Emotion Engine


cell-broadband-engine.jpg
PS3のCPU Cell Broadband Engine

これらの例の通り、ゲーム機独自のCPUを開発して、その名前をチップに刻み込み、
技術的独自性を強く主張しています。

しかし、近年はスマートフォンやタブレットPCの画像処理の能力が高まり、iPhone5や
最新のiPadはゲーム向けの画像処理能力は、PS2を大きく上回り、PS3に肉薄しています。
高度な画像処理から「ソニー」「任天堂」「Microsoft」が独自性を発揮する主導権は
失われています。

そこで、PS4はCPU、GPU(グラフィックチップ)共にAMDがPC向けに供される汎用品を
採用して、これに小規模なカスタマイズを施しています。

独自技術のための膨大な開発コストが節約でき、チップの供給の安価な汎用品となり、
浮いたコストは、これまでのゲーム機のネックとなっていたメモリに充当できるように
なりました。

FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn - ベンチマークトレーラー(ワールド編)
2013.2時点でPCでこのような高度なグラフィックを駆使したゲームを快適に楽しむ
には、GeForce GTX 680まどのグラフィックチップと2GbytesほどのVRAMを搭載した
ハイエンドグラフィックカードが必要になります。

PS4はグラフィックに割り当てられるメモリーは上記のハイエンドPCゲームを上回る4〜6G
bytesほどはあると想定されており、メモリー不足は解消されたと考えられます。


ここまでの考察では、ゲーム開発に職人的技を要求するメモリ不足は解消され、
PS4はソフトが開発しやすい、よってゲームが大量に供給されて、ゲーム機ビジネスは
成功すると結論できます。

しかし、私は失敗だと予想しています。
その考察は次回に続きます。

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Comment
 
PS4 2013〜14年登場予定 RAM8Mbytes(メインとVRAMを割り当て)

8Gbytesじゃないんですか?
気のせい?
Re: タイトルなし 
> PS4 2013〜14年登場予定 RAM8Mbytes(メインとVRAMを割り当て)
>
> 8Gbytesじゃないんですか?
> 気のせい?

ありがとうございます。
8Mbytesは間違えでした。
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