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2014
11/13
テラモーターズはベトナムのテスラモーターズになれるか
1411テラ

テラモーターズ株式会社公式サイト、メディア掲載

このブラックジョークの方程式が、メディアとして公式サイトにリンクを頂きました。ありがとうございます。これまで通り、アフィリエイトをすると自由な言論空間というブログの利点を失ってしまいます。ノンアフィリエイトの方針はこれまで通りです。

テスラモーターズとテラモーターズ 電気自動車の両極端の戦略
今回はこのエントリーの続編として、テラモーターズのベトナム電動バイク市場参入について、探りを入れてみます。

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こちらのニュースの通り、ベトナムでの電動バイクの進出しており、初代販売モデルは日本国内と共通のA4000iであり、50万円近い価格と100台の限定販売であり、テスト販売という状況でしょう。約7万7300~15万4600円とされる低価格モデルは、現地のガソリンバイクと価格が並び、本格的な普及が期待できます。

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A4000iスペック

これが、A4000iであり、テラモーターズの電動バイクでは家庭用個人用のラインナップです。同社は国内市場では業務用電動バイクを主力にしています。

A4000iは形状と機能性は通常のスクーターと同じですが、純白のボディとブルーのポイントはなかなかオシャレです。電動バイクの弱点は航続距離ですが最大で60km。ガソリンの原付バイク(A4000iは2人乗車可能で、原付相当ではない)ではタンク容量が4リットル程度でリッター40kmで実走行で160km。A4000iの実走行距離では40km程度とこの1/3くらいであると想定できます。明確な弱点です。

もう一つの弱点であり、これまで日本国内の電動バイクが撤退した原因となったのは、バッテリ寿命。これまでのリチウムイオン電池は300回満充電を繰り返すと寿命になります。実走行距離は30kmくらいであり、通勤などの日常の脚として毎日使うと、1年でバッテリ交換が必要になります。A4000iでは、カタログスペック上では50000km(800回以上のフル充電)が可能であり、目安としては3年程度は使えるでしょう。また、電動自転車のようにバッテリは着脱可能であり、戸外に電源がなくても使用可能です。

上記の記事にあるように、低価格モデルがベトナムで発売されるとありますが、おそらくは122040円〜で発売中のSEEDでしょう。

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SEEDスペック

見た目は普通のスクーターです。A4000iとの最大の差異はバッテリでディープサイクル鉛電池です。走行距離は最大で35km程度であり、実用上は20km程度となるでしょうか。片道で15分程度の毎日の通勤通学がギリギリと、かなり厳しいスペックです。

バッテリーの充電の回数は450回とされており、毎日乗ると一年少しで交換となり、交換用の電池の価格は38000円と厳しい。実用上での走行距離は10000km。ガソリンの原付バイクの燃費では250リットル相当のガソリンの走行距離に相当しており、単価を150円とすると37500円となり、ガソリンと同等のコストになってしまいます。
やはり厳しいスペックです。

SEEDは本体の価格はガソリン車と比べても競争力がありますが、問題はバッテリー。バッテリーの値下げか性能アップが必須です。

販売戦略はなかなか戦略的です。ベトナムのバイク市場の特殊性と合わせて考えてみます。ディーラーの進出候補地に経済首都(最大都市)のホーチミンは含まれていないようです。ホーチミン市は都市がスプロール(虫食い)状に乱開発された巨大都市であり、不動産価格の高騰もあり、バイクの通勤事情はかなり過酷です。私が現地でリサーチした限りでは、バイク上の通勤時間が1時間半を超えるケースも珍しくなく、電動バイクの走行距離では販売は不可能でしょう。

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しかし、販売先の主力としている北部のハイフォン市とバクニン省は上記のイメージ写真の通り、貿易港や新興の工業団地が点在している重要な経済戦略地区です。世界最大の携帯電話工場とされるサムスンが立地している事でも知られています。

巨大都市ではなく比較的近距離に働き先が山ほどあり、通勤する若年層が大量にいることから、通勤用の電動バイクが売れる巨大市場でしょう。ホーチミンではなく、こちらを主力とすることから、なかなか戦略的です。

次にベトナムのガソリン車のバイク市場を見てみます。2013年の新車の販売台数は11万台、バイクは283万台であり、依然としてバイクが庶民の足の中心です。新車の平均的な販売価格は10万円程度であり、所得水準から比較して決して安くはありません。ホンダとヤマハの日本ブランドがシェアの大半を抑えており、中国製の安物よりも、価格が高くても品質の高いバイクが好まれています。

画像 829 のコピー

車両はこのようなスーパーカブのようなタイプが圧倒的な売れ筋であり、スクータータイプが大半を占める日本市場や台湾市場やタイ市場とは大きく異なっています。新聞配達や郵便用の業務用バイクはスーパーカブタイプであるように、車輪が大きく走行性能はより高く燃費の良さはスクーターの比較ではありません。50cc同士の比較では、カタログスペックは110km/リットルの脅威の燃費であり、スクーターの二倍の距離を走ります。ホーチミンの長時間通勤者が顕著ですが、長距離走行が多いので、安い中国製よりも日本ブランド、スクーターよりもスーパーカブタイプが選好されているのでしょう。

画像 682 のコピー

ベトナム特有のバイク市場を示すのはこの画像。これはホーチミンのクリスマスの目抜き通りです。年末のルミナリエのライトアップや明治神宮の初詣をバイクに乗ったまま過ごすようです。バイクの上に家族が揃うことも。ぶつかるわけでもなく、立ち止まることもなく、スムースに人が歩くよりも遅い速度でノロノロうごめいています。

ここに、テラモーターズの挑戦が二つあります。まずは、スクーターの市場が出来上がっていないので、足を揃えて乗れてオシャレなスクーターは新鮮なものでしょう。東南アジアのバイク市場は、ナイキのスポーツシューズのようなカラフルな派手な(男の子向け)デザインが主体であり、A4000iのホワイトのシンプルなデザインは、驚きとして迎えられるでしょう。

低価格のSEEDに関しては、デザインの再考が必要かもしれません。カラーリングを他では少ないホワイトにするだけでも、差別化のインパクトはあるかもしれません。ホワイトなのは、ガソリン車のようにオイルや排気ガスで汚れない。自宅では屋内にしまい雑巾でキレイに磨き上げるという、電動バイクならではの差別化のマーケティングです。

そして、スペック上の工夫が必要ですが、ベトナム名物のノロノロ低速走行。ぜひ、スムースで簡単に電動で実現してほしいです。エンジンでのノロノロ走行は意外に神経を使います。加速よりもノロノロ走行のアクセルの踏みしろを広げる、ノロノロ走行時のバッテリ寿命を延ばすチューニングが必要かもしれません。

また、自家用車という選択肢が一般的ではないベトナムでは、バイクは実用車ではなく、自慢ができるデートカーでもあります。カッコイイデザインで売ることが何よりも大切です。電動はカッコイイというマーケティングが求められています。ガソリン車のように車体が熱くならない、走行音が静か。カップルがバイク上デートで語り合うデートカーのイメージでしょう。

また、走行距離とバッテリ寿命という欠点の克服は難しいでしょうか。テスラモーターズのモデルSはバッテリーを日産のリーフの二倍以上を積んで、二倍以上の価格で販売する。高級セダンとして販売する戦略で克服しています。テラモーターズは、デザインで選ばれる高級バイクを目指し、バッテリをより多く積める高価格で買ってもらえる戦略が必要でしょう。目標は100km、まずは50km以上を目指しましょう。
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