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2014
09/10
福沢諭吉と毛沢東とICタグの不都合な関係
ハイテクノロジーと企業情報と金融情報とブラックジョークが渾然一体になった、ディストピアのエントリーです。きっかけとなったニュースは、こちら。

凸版と村田、PUF技術を搭載した世界最小クラスのICタグを共同開発   [2014/09/08]マイナビニュース

1409タグ
1409タグ3

※このようなチップはICタグとも呼ばれますが、基本的な特性を解説。ICチップと言っても、これが単独で情報処理を行うわけではありません。電池も搭載されていません。読み取り機を近づける事によって、チップに通電して通信を行い、情報の読み書きができるものです。スイカのカードには電池が内蔵されていませんが、改札口の読み取り機に近づけると通信して、電車賃が決済されるのと同じ仕組みです。

PUF技術という偽造防止技術を搭載したICチップを、指先のホクロほどのサイズで開発したというニュースです。ICチップには、個別信号を書き込む事ができます。例えば、以下のような信号を書き込む事ができます。

偽造防止のPUF技術+2014.9.10製造のiPhone6でシリアル番号はXXXXXXX

偽造されないようにして、商品の種類別ではなく、個別で信号を記録して管理できます。

私のようなディストピアとブラックジョークに精神汚染されていない、前向きなハイテクベンチャー論者は、この技術で明るい未来を描いています。

商品パッケージにこのチップが組み込まれていると、ICの個別情報を読み取る事で、スマートフォンの画面に商品の製造日や生産者などの情報、あるいはネットにアクセスして商品情報を映し出す事ができます。最新のiPhone6は、決済機能を搭載しているので、そのままレジに向かわなくても、購入する事もできます。

メーカーの目論見では、電子部品や事務用品など、小さな商品への採用を狙っているようです。

ここまでは、どこにでもあるようなテクノロジー系ニュースの紹介でしかありません。

この技術の発想を転換すると世界の金融システムがひっくり返せます

高度な偽造防止技術のICチップを、商品にではなく、紙幣に組み込む。指先のホクロのようなチップですので、不可能ではありません。中国元など偽札が横行していますので、これで偽札問題は解決。めでたしめでたし。

1409タグ2


ここまででも、素晴らしい技術利用ではありますが、ブラックジョークがありません。

紙幣には個別番号が降られていますが、これは偽造防止のためであり、紙幣の一枚一枚を個別に管理している訳ではありません。あなたの財布の中の一万円札、そのお札の前の持ち主は誰でしょうか?どんな買物に使われたのでしょうか?福沢諭吉に話しかけても答えてくれません。

しかし、ICチップが内蔵されていれば、レジに読み取り機を搭載すれば、どこのお店で買物に使ったのかを記録する事ができます。レジの集計や企業の出納処理が自動化されます。ATMや銀行の窓口の入出金時に記録をすれば、強盗がお金を盗んでも、出所がすぐにバレてしまうので、犯罪抑止効果も期待できます。

このような情報の記録は、ICチップ内や読み取り機にされるだけではなく、全ての情報を集積して、記憶容量と処理能力は無限大のクラウドで処理する事もできます。

通貨の全ての利用履歴を記録する仕組みは、コンピュータデータそれ自体が通貨の実態である、ビットコインにおいては、「ブロックチェーン」という仕組みで実用化されています。

現金には匿名性という、銀行預金や大半の金融商品にはない特性があります。このために、非常にかさ張りますし、盗まれますし、火事にでもあったら全てが灰になるのに、預金をしないで現金のままで持ちたがる奇特な方々がいます。実際に見た事はありませんが、フォークリフトで整理したくなるほどの大量の毛沢東や福沢諭吉が、地下金庫で人知れず、眠っているそうです。

しかし、紙幣にICチップが内蔵されて、過去の利用履歴が記録されてしまうと.........

どんな人かは存じませんが、非常に困る人が出てきます。

そして、どんな理由かはわかりませんが、財務省や税務署の日々の仕事が捗るようになるようです。
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