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2013
02/03
勝者なき市場
1

汎用DRAM、太陽電池パネル、液晶テレビなど、激しいシェア争いで勝利をしても、それが
利益に寄与しない残酷市場があります。

太陽電池シェア世界一だったドイツQセルズの破綻
液晶の雄のサムスンもLCD部門は赤字

残酷市場の液晶パネル(LCD)受託生産で世界最大のシェアの冠捷科技【0903】に注目してみます。

営業利益/売上高 営業利益率は2011年通期で1.34%、2012年上期で0.61%。ちなみに、サムスン電子
の2012第四四半期の売上高営業利益率は15.06%です。

受託生産は、我々消費者に冠捷科技のブランド付きの液晶パネルを販売するのではなく、自社製品として
液晶パネルを組み込む、あるいは最終製品として販売するために、他社の生産を請け負う事業です。

iPadの液晶パネルは、韓国のLGディスプレイ製と日本のジャパンディスプレイ製がありますが、
LG電子のタブレット「Optimus Pad」とAppleの「iPad」かは消費者は意識して選びますが、
iPadの液晶パネルがどこの会社で作られたかは意識しません。

人件費高騰傾向にあるとは言え、液晶パネル製造は労働力集約と言うよりは、巨大な生産設備と
物流ルートの依存度が高い産業です。人件費の安いバングラデシュやカンボジアへの生産移管が
進まず、新興国でも技術レベルや経済成熟度や人件費で先進国により近い韓国と台湾での製造が
未だに多い事からもわかります。中国は、台湾や韓国よりは人件費が低く、インフラ・資本集約・
技術(者)蓄積、物流網などが整っており、液晶パネルの生産に適しています。その中国の企業が
受託生産で世界シェア一位を獲得しても、得られるのは薄利のみ。

汎用半導体、太陽電池パネルにも共通しますが、市場が急速に立ち上がり即応性を要求される、
規定品質で大量供給が要求される、生産設備があれば容易に生産できる、仕様の決定権は他社
(他者)にある、消費者はどこの製品であるかを意識しない(できない)。といった共通点が
あります。

このように構造的に儲からない事業があり、世界トップシェア獲得という企業努力も実を結ばない
残酷事業があります。





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