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2014
03/09
サムスンの苦悩 旗艦機種のGalaxy S5は売れない予想をしています。
証券会社のアナリストや日経新聞などの投資・経済系のメディアは時に堂々と嘘を付きます。
堂々たる嘘の一例 債務超過発表の前日に発表されたアナリストの買い煽り

海外のアナリストもなかなかのやり手です。
韓国サムスン電子の株価は過小評価、30%の上昇も=バロンズ
1403バロンズサムスン

株価の移ろいやすいものであり、予想は難しく、確かに30%以上の上昇が観測される可能性は、誰も否定できません。しかし、この予想の前提に嘘があります。「業界再編がサムスンにとって好材料となり、同社のスマートフォン(多機能携帯電話)の世界シェアが現在の3分の1から半分以上に伸びる可能性があると指摘」という部分です。日本企業が典型例ですが、スマートフォン市場で青色吐息で、事業の撤退や売却があります。中国のレノボによる米モトローラの買収など、業界再編が市場を震撼しています。

この中で、サムスンは現状の三割強のシェアを過半数以上に拡大するのは、非常に困難であると思われます。

スマートフォン市場において、サムスンは販売量(シェア)においても、Android陣営で他社に先駆けてハイスペックモデルを投入する先進性においても、最強メーカーです。しかし、旗艦モデルのGalaxy S5は先進性は陰を潜めており、競合モデルの中に埋没して行くでしょう。

詳しい分析はサムスンの真心と息切れが聞こえる Galaxy S5の背景 まだメディアが報道していない秘密を考察にあります。

この考察の通り、Androidを開発・供給するGoogleの方針で、Androidの断片化防止策で、サムスンなどの端末メーカーによるソフトウェアのカスタマイズと差別化が困難になっています。更にこのエントリーでは省略したのですが、ハードウェアにおいても、ハイエンドモデルは横並びとなり、差別化は困難です。

サムスンは2013年モデルまでは、モバイル向け8コア「Exynos 5 Octa」を開発、採用するなど、スマートフォン用のチップセット(パソコンのCPUに相当する演算部と画像処理、通信機能など主要機能が統合されたマイクロチップ群)の独自性と先進性をアピールしています。しかし、現在においてはAndroid陣営においては、スマートフォンのハイエンドモデルは、米QualcommのSnapdragon 800シリーズがほぼ独占しています。サムスンのGalaxy S5はもちろん、競合するLGやソニーなど各社も採用しています。これは、LTEへの対応などますます複雑化・高度化している通信機能(ベースバンドチップ)において、Qualcommが圧倒的なノウハウを持っており、演算能力や画像処理能力が高いチップを開発しても、通信機能はQualcommに依存しざるをえない状況です。

その裏付けとして、サムスンはWi-Fiの他には通信機能を搭載しないChrome BOOKという製品では、Exynos 5 Octaを採用しています。同様にWi-Fi運用を前提としたタブレットにおいても、nvidia社はTegra K1という高性能なチップセットを開発しています。しかし、通信機能を統合した低消費電力と安定性でスマートフォン市場ははQualcommの牙城です。

ソフトウェアとハードウェアの両面で、サムスンの先進性追求が困難になり、ハイエンドモデルが横並び化すると、デザインで新味がなく、価格が高いサムスンのGalaxy S5は苦戦すると考えられます。

識者の多くはサムスンのシェアを中国の小米科技など新興メーカーが価格を武器に奪うと予想しています。

私はこの予想と同時に、新興国の新興メーカーだけではなく、Googleやノキアやモトローラなどの先進国の大手企業やかつてのブランドの脅威もあります。

GoogleブランドのNexus5は2013年11月に発売されましたが、半年ほど後出しのGalaxy S5はスペックに決定的な優位性と差別化ができていません。Nexus5の価格は299USDと600〜800USDと予想されるGalaxy S5の半額かそれ以下という、圧倒的な価格優位性があります。これらに比べるとスペックは一段落ちますが、モトローラのmoto Gにおいては、必要充分な性能とブランド力を持ちながら199USDと非常に低価格です。ノキアもデザイン性と100ユーロ前後の低価格のNokia Xシリーズを投入します。

1298683-concept-galaxy-s5.jpg

nexusae0_Nokia-X-Dual-SIM.jpg
かわり映えがしなくて、後述の通りに700ユーロもするGalaxy S5よりも、スペックは高くはないがポップなカラーリングとデザインで100ユーロのNokia Xの方が欧州市場では選好されるかもしれません。

最高級のスマートフォンのiPhoneが最安値という歪んだ市場の日本では、消費者は意識できないでいますが、新興メーカーのみならず、大手メーカーにおいてもスマートフォンの低価格化が劇的に進行しています。

そんな中で、サムスンのGalaxy S5の売れ行きを左右するニュースがありました。
欧州の各国では、予約販売の受注が行われています。

来月韓国で発売のギャラクシーS5、90万ウォン前後の見通し 2014年03月06日10時12分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

ドイツ 699ユーロ
1403ドイツ価格

1403ドイツノキア価格

1403ドイツネクサス

ドイツのAmazonで実際に価格調査をすると、Galaxy S5の699ユーロ(付加価値税込み価格)なのに対して、Nokia Xは109.9ユーロ、Nexus5は368.95ユーロとなっており、価格差に見合う差別化ができるか苦しい状況です。

中央日報にニュースでは、イギリスでの価格が現行モデルのS4の580ポンドからS5は550へと30ポンドほど低価格化したとありますが、値下げ率にすると5.2%であり、中途半端な値下げでありサムスンの価格戦略上の苦難が推察できます。ブランド力と差別化できる商品力があれば、全モデルの価格を踏襲するでしょうし、戦略的に価格競争をするならば、499ポンドといったような、それなりに思い切った価格をとるでしょう。

過半数超へのシェアの拡大どころか、現状維持さえも難しい状況です。



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