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2013
12/21
性転換と安定的経済成長の意外な共通点 モロッコはアフリカのタイになる?
私の新興国に対する基本的考えはこちらです。今回は、この考えをベースに、数値よりも定性的に新興国投資を考えてみます。

表題の通り、現在日本人に知名度の高いニューハーフ大国と手術先はタイであり、その前の世代ではモロッコです。現在は米国の過剰流動性の是正と中国経済の変調から、新興国全般は不振ではあります。その中で、東南アジアのデトロイトとも呼ばれる自動車産業が集積し、その他の電子機器、機械、繊維などの工業、肥沃な農地を前提とした食料、そして、日本人にも馴染みのある渡航先としての観光産業や消費産業など、バランスの取れた産業構造を持つ東南アジアを代表する経済大国になっています。私の海外投資の主要先です。

現在では、最後のフロンティアのアフリカ投資が注目を集めています。しかし、注目度の高いナイジェリアが経済危機のリスクの警告があるなど、安易なブームの追尾は慎むべきかもしれません。過度の不動産開発に偏った経済成長は、本質的に脆弱です。大量の若年層を抱える低開発国は、繊維工業や農業など、労働集約的な地に足のついた経済振興が前提だと考えます。

前提が長くなりましたが、東南アジアにおけるタイのように、アフリカの経済拠点として安定成長を続ける期待が、モロッコにあります。

1221モロッコ地図

日本における近所の工場は中国であり、欧州においては、東のトルコと南西のモロッコがヨーロッパを挟んで、知性的にヨーロッパの工場となる利点があります。中国の人件費と通貨が高騰して、燃油費の高止まりで遠距離の物流コストの問題で、中国の世界の工場の座が揺らいでいます。そのポジションを狙う立場にあるのが、モロッコとトルコになります。

ZARAやH&Mなど欧州系のグローバルアパレルは、メードイントルコ、モロッコを日本でも見かけます。

アフリカ固有の課題が、人件費が相対的に低い低開発国でありながら、物流インフラや教育や国民性から、労働集約的な軽工業の発達が遅れています。このため、衣料品や日用品など低価格の工業製品も中国からの輸入に依存しており、アフリカの低開発国の経済成長を制約しています。

朝日新聞グローブ広州駅前にもアフリカ人街 官民あげて人もモノも 
2斤の4角の買い付けの古い衣服 10倍ひっくり返ってアフリカを売ります 0 2013年09月04日 09:12:32 文章の出所:北京夕刊

現在でも対欧州を中心にアパレルのサプライチェーンの一翼を担っているモロッコが、相対的にアフリカにおける中国製品の競争力が低下した場合、南下して対アフリカへの工業製品輸出でも期待が持てるでしょう。北に向かい欧州、東に向かい北アフリカ、南に海岸沿いに向かいアフリカ西岸など、立地の利点が見えています。

また、労働集約型の軽工業は、全ての途上国に参入できるわけではなく、国際競争の中で優劣があります。基礎的なインフラ、教育、国民性など必要条件があります。基本的に手先が器用で勤勉な東アジア、東南アジアで成功して、中南米やアフリカでは、これらに比べると大きな成果が現れていない事からも、容易に考えられます。わざわざ遠い中国に、ナイジェリアを始めとした多くのアフリカ諸国のバイヤーが衣料品や雑貨を買い付けている事からも、裏付けられます。

日本のファストファッションの店舗でもメードインモロッコが見つかるのは、アフリカ諸国では奇跡的と言えるかもしれません。

1221ナイジェリア
ナイジェリアの対日貿易統計。日本への輸出品目は天然ガス主体の地下資源に限られています。

1221モロッコ貿易
モロッコの対日貿易統計。コバルト、ニッケルなどの地下資源の他に、衣料・ニット製品、電気機器(トランジスタ)といった工業製品の対日輸出をしています。首位は漁業製品です。途上国の主力輸出品は地下資源、農業製品、漁業製品がありますが、地下資源は外資の大資本が主体で、労働力の吸収効果が低い。農業、漁業はこれに対して、現地小資本も参画可能で、大量の現地雇用が前提となります。

モロッコが経済データなど数値化ができない、優位性があります。これが、消費産業と文化の先進性であり、これはタイにも共通しています。

モロッコは現地の天然素材を活用した美容大国としての側面があります。ニューハーフ手術で有名となったのも、もちろん美容意識の高さに関係しているのでしょう。欧米の量販化粧品が世界市場を席巻する中で、独自の美容文化を持ち、地場産業の一つにもなっており、これは経済的堅牢性と将来の成長余力の一因になります。

私が今から10年ほど前に始めてタイに旅行した時に、sodaという現地ファッションブランドがあり、メンズのTシャツが欧米の輸入ブランドも含めて、当時の最高価格帯である5000円ほどで売られていたのに、衝撃を覚えました。タイ・バンコクのファッションからトレンド分析 現在もsodaブランドは健在です。

空虚な新興国という問題があり、地下資源輸出や不動産バブルで富を築いても、それが欧米の高級品の輸入に消費されて、地場産業の成長に繋がらないという問題です。新興国のスーパーを見て、お菓子や日用品にどれだけ現地ブランドがあるかは、絶対に必要な調査対象です。強い地場産業は、経済成長の未来の種です。

映画「セックス・アンド・ザ・シティ2」は中東とアブダビでのゴージャスな旅が描かれていますが、そのロケ地はモロッコだという現実。美容大国、ニューハーフ大国とも関係していますが、文化的自由度と成熟がモロッコにあります。巨大な高層ビル群に豪華なリゾートホテルのドバイ・アブダビに対して、美容や歴史など独自文化と自由というお金を出しても買えないキモがあります。

外国人旅行者に優しい国ランキング、最も優しくない国は? CNN調査によると、モロッコはベスト3にランキングしています。あくまでも米系メディアの調査に過ぎませんが、文化的成熟と魅力、現地人の教育レベルや国民性がポジティブに評価されていると考えて良いでしょう。

消費産業は雇用吸収効果が高く市況の影響が小さく持続的であり、安定的な経済成長に不可欠ですが、その中でも観光業は「消費の輸出」とも言えるものです。
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