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2013
11/15
機動戦闘車と運動戦士ガンダムの不都合な関係
機動戦士ガンダムZZの主題歌は度肝を抜いた「アニメじゃない」。アニメ番組なのに主題歌はアニメじゃない。機動戦士ガンダムはアニメが現実を動かしたという、驚異的な事実があります。

1115機動戦闘車

陸上自衛隊の新装備として公開された「機動戦闘車」。多くの報道でも戦車に比べて機動性が高いと伝えられています。報道している記者を含めて誤解しているでしょう。戦車に比べて軽量軽快な機動戦闘車は、鈍重な戦車の攻撃をヒラリとかわして、必殺の一矢を放つ。

機動戦闘車、高い機動性、機動戦士ガンダム。ジオンのモビルスーツの攻撃を華麗にかわすガンダムが脳裏に張り付いているでしょう。

機動性は、相手を翻弄する俊敏な動きだと誤解されていますが、正確な軍事用語では運動性と呼びます。運動戦士ガンダムではまるでスコポンアニメになってしまうので、機動戦士ガンダムというタイトルになったのでしょう。

機動性とは、相手の攻撃をかわす俊敏性ではなく、戦域から戦域へ移動する速度の早さ、移動の容易性、可搬性の高さです。比較対象とされる陸上自衛隊の戦車(74式、90式、10式)は最も軽量な74式でも40t近い重量で、戦場での移動は履帯(キャタピラ)で自走しますが、非戦闘時に他地域へ移動はトレーラーに積まれるか、揚陸艦での輸送になります。履帯は舗装道路での長距離高速移動は、車体の損耗や燃料や整備への負荷から苦手としています。

機動戦闘車は装輪(タイヤ)の装甲車で重量は26トン。通常の乗用車のように高速道路を時速100kmで高速長距離移動できます。関東地方に配備された車両が、自走して九州の有事に駆けつける事が可能です。また、PKOなどの任務で、大型輸送機により航空輸送の可能性があります。

10式戦車の走行・射撃デモンストレーション映像になりますが、戦車は想定される非舗装の不整地での走破性は装輪の装甲車よりも高く、超信地旋回という左右の履帯を逆回転させる事で、静止状態で方向転換をする事も可能です。また、砲撃の反動への安定性も高く、デモ映像のように戦闘時の運動性は、機動戦闘車よりも高いと言えるでしょう。

運動性、攻撃力、防御力で戦車は機動戦闘車を圧倒します。しかし、戦車は機動性(移動の容易性)が低く、有事の際の戦域への展開はトレーラーや揚陸艦や大規模な兵站を要求する。機動戦闘車が事前に駆けつけて、その後に戦車が戦域へ運ばれる。航空輸送や運用コストからPKOの監視任務には、戦車ではなく機動戦闘車が用いられる。戦車と機動戦闘車は相互補完関係にあります。


現実世界からアニメ世界へと移動します。

ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクは、ジオンのザクよりも高い機動性を持ちます。ガンダムの量産機であるジムは、ザクと同水準の機動性に要求を落としている。ジムは戦闘能力の低いヤラレ役だからではありません。

ガンダム空中換装

ガンダム、ガンキャノン、ガンタンク特有の機能は、三者共通の小型戦闘機のコアブロックと、上半身(Aパーツ)、下半身(Bパーツ)が分離・合体できます。機動戦士ガンダムでは、製造過程にあるガンキャノン、ガンタンクを分離状態で母艦(ホワイトベース)に搬入するシーン、地球重力下では長距離飛行能力を持たないガンダムが、パイロットが搭乗したコアファイターが先行して、Aパーツ、Bパーツが輸送機(ガンベリー)に積載されて、前線に展開するシーンがあります。分離可能なガンダムは、艦船や輸送機への積載や輸送が容易であり、ジオンのザクよりも機動性が高いでしょう。

ガンダムは試験機であり、開発と製造は民間施設に偽装した機密工場で行われています。製造、試験、搬出に秘匿性が要求されるため、分離構造による可搬性は必要条件でしょう。

モビルスーツの開発と運用で連邦軍を先行していたジオン軍は、モビルスーツを輸送・運用するモビルスーツ搭載艦や大型航空機、戦闘域でも限定的に航空能力を付加する航空機(ドダイ)など、機動性を担当するインフラでも先行しています。ガンダムの母艦となったホワイトベースも実験艦であったように、連邦軍は運用するインフラでも開発が送れており、モビルスーツに可搬性を持たせる必然性があったのでしょう。連邦軍においても、量産機のジムにおいては、運用が実用段階になり、分離構造は廃止されています。

現実世界では、機動力を追求した機動戦闘車は、戦車に比較して、運動性、攻撃力、防御力がトレードオフになっています。ガンダム世界では、分離合体は戦闘機の翼やエンジンや合体機構の死重量(デッドウエイト)や構造的脆弱性が発生して、同様にトレードオフが発生するはずですが、アニメ世界ですので、そのような描写はありません。

分離構造を排したジムは、原理上はガンダムの性能を容易に圧倒できるでしょう。主人公(アムロ)がガンダムを乗り捨てて、より高性能なジムに乗り換えるのは、大人の事情で望ましくないのでしょう。

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