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2015
05/22
日本の議論でタブーとなっているサウジアラビア問題
今回のエントリーは、独自の論説よりも、周知されていなく議論される機会の少ないサウジアラビア問題を、できるだけ客観的に理解して頂けるように、二つの識者の記事のリンクを載せます。

サウジアラビアとイスラーム国
日本エネルギー経済研究所中東研究センター 研究理事 保坂修司氏
中立〜サウジアラビア寄りの論調です。

イスラム国を理解するには、サウジアラビアの過激主義「ワッハービズム」を知らなければならない
元イギリス秘密情報部(MI6)幹部 中東担当 Alastair Crooke(原文は英文、翻訳記事)
イギリスの情報機関の立場から、反サウジアラビアの論調です。


以下は私の意見になりますが、人権団体アムネスティのニュースリンクの通り死刑執行の件数やその運用方法など問題が大きく、その他の人権問題においても上記団体の人権問題の記事からも、価値観を共有するのは困難と判断しざるをえない。

実務的なビザ取得についても、サウジアラビア大使館のサウジアラビア王国入国ビザ案内によると、イスラム教徒とその儀式に対応したビザと外交・公務でのビザが原則で、観光による入国は事実上困難。

観光・商用ビザ取得代行サービス
現地招聘状(サウジアラビア外務省発給の許可番号が記載された許可書)が必要。

ここではセンセーショナルなニュースであり正確性が不確かであり、リンクは省略しますが、女性の入国に関しては、より厳しい規制や差別的な対応もあるようです。

現地の治安や安全性は問題ないとは言え、公務や招聘がないと日本人の入国は最も困難な国の一つである事に異論はないでしょう。


上記のの二つのサウジアラビアに関わる記事と、死刑や人権問題、そして入国の困難さから、やはり価値観を共有するのは難しいという判断は覆せないでしょう。

軍事費においても、米国、中国、ロシアに続く世界4位。人口比、GDP比、国土の面積比で過大であり、日本とは軍事的な懸念はないにしても、軍事大国、軍事拡大志向が強いと言えるでしょう。


軍事的脅威や人権問題については、石油輸入で依存しており、日本は強く言えない事情がありそうです。これ以前に、イエメン問題やISISやシリア問題など、周辺国は軍事的に大きな懸念を抱えています。

日本がとれる政策は、一刻でも早くエネルギーの中東依存からの脱却でしょう。日本においては、シーレーンの防衛や集団的安全保障への確立が叫ばれていますが、安全保障の本質に立てば、兵力やそれを行使できる外交的なコストを支払うよりは、エネルギー政策を変更する方がはるかにコストパフォーマンスは高いと考えています。

この具体策は、これまで幾度と強調している通り、天然ガスと石炭の火力発電の低公害化と効率化。そして、そのプラントと技術の海外輸出です。火力発電の振興は炭酸ガス排出量増加だという批判はありますが、効率化低公害化とその輸出で日本の総排出量を超える量の炭酸ガスを世界規模で削減可能です。

これと並んで、北中南米オセアニアからの石油(経営困難のベネズエラやブラジルの石油産業の救済や提携)や天然ガス(ロシアの在来型とアメリカのシェールガス)石炭(オセアニアや北南米に遍在している)へと調達先の多様化を行い、エネルギーの脱中東を目指すべきでしょう。

もちろん、コストや実現可能までの技術開発で、上記の対策に比べると時系列は後になりますが、自然エネルギー(太陽光、風力、地熱、藻類由来バイオディーゼルなど)や国産化石燃料の開発、そして現状の管理体制では困難ではありますが、原子力発電の復興も必要になるでしょう。
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2015
05/17
ニュースで消耗していませんか?効率化する簡単な方法
私はテクニカル指標は全く見ないで投資判断を決めています。決め手は決算書とニュース。ニュースと言っても、特別な情報員を持っていたり、インサイダー取引もしていません。投資に限った話ではないですが、時事を理解したり、ビジネスのチャンスをつかむにもニュースは必要です。しかし、質の悪いニュースで時間や頭脳を消耗していませんか?
今回は最近の身近なニュースを例にして、効率化の秘訣を探ります。

1505.png

企業決算に関わるニュースです。タイのアユタヤ銀行と米モルガンスタンレーが利益を押し上げて、連結計上純益が1兆円を超えたと要約できます。決算は数字であり前期や全々期など時系列の流れで理解する必要があります。

企業の決算の詳細については、必ず企業の公式サイトに公示してあり(他の手段もある)投資家が作業としてではなく、ニュースとして分かりやすく理解するには有益な情報源になります。

15052.png

こちらは三菱UFJファイナンシャル・グループの公式サイトの例ですが、エクセルなどに呑み込ませて、自動的に数値分析できるデータもありますが、ニュースとして汎用的な情報源にするには一番上の決算ハイライトが良いでしょう。グラフで理解をする事ができます。

ここが同社の分析をするテーマなら詳細を紹介したいところですが、今回は一部だけを抜粋します。

15053.png

連結計上純益は10,337億円(1兆337億円)であり、日経新聞の報道と一致します。時系列で見ると、前期2013年度は9848億円であり、伸び率では5%程度。1兆円という数字が踊り、ニュースのコメントを読み書きできるNewsPicksというサイトでは、賞賛にしても怨嗟にしても、すごい1兆円というコメントがありましたが、時系列で見ると、あえて一面トップに出るようなニュースではないように思えます。
さらに右側の図表を見ると、部門別の純利益の内訳が見られます。日経新聞で利益を押し上げたと報道されているアユタヤ銀行の純利益の内訳は382億円。全体に占める割合は3.7%。モルガンスタンレーとの合計で1130億円、割合では10.1%。日経新聞の文字の報道と、この決算ハイライトの数字の情報では差異があるように感じます。

本題と少しズレますが、なかなか報道できない情報がこの決算ハイライトに出ています。

15054.png

三菱UFJファイナンスグループの国債の保有残高ですが、時系列でどんな傾向があるのか。詳細はあえて語りませんが、このグラフを頭に入れておいて損はないと思います。1兆円超えたというニュースよりは重要でしょう。

このように企業の決算や業績に関わるニュースは企業の公式サイトを見ると良いでしょう。


15055.png

次はこちらのニュースです。これは記者の主観が見出しに出ていますが、必要な情報がこのニュースでは伝えておらず、記者の独り言やこのブログのようなチラシの裏程度の価値しかないという悪いニュースの一例です。

表題では航空収入が減ったとあり、本文では「着陸料など航空事業が全体の47%にとどまり、物販などの非航空事業を04年の民営化後初めて下回った。」とあり、売上全体に占める割合が下がったと報じています。全体ではどうなのかわかりません。更には「一方、海外から訪れる観光客の増加や商業エリアの増床もあって、物販や飲食などの「リテール事業」の売上高は14・3%伸びた。」とあり、航空収入以外の物販や飲食の売上が伸びれば、全体の割合としての航空事業の売上は下がります。

このニュースは支離滅裂。読むだけ時間の無駄です。

航空関連のニュースは朝日新聞ではなく、専門のニュースサイトを見ましょう。ここではAviation Wireを取り上げます。

15056.png

ニュースの一部の抜粋ですが、情報量は圧倒的です。朝日新聞の記事のように記者の独り言ではなく、数字のデータを客観的に並べて報道しています。

「空港運営事業が売上高1103億5400万円(2.5%減)で営業利益が47億3000万円(40.4%減)、リテール事業が売上高673億8700万円(14.0%増)で営業利益が201億3600万円(13.4%増)、施設貸付事業が売上高327億3100万円(0.4%減)で営業利益が135億3200万円(7.4%減)、鉄道事業が売上高30億500万円(0.4%減)で営業利益が6億1600万円(33.6%増)だった。」

この客観的なデータがニュースの本旨であり、これを省いて記者の独り言を入れるとは、私には完全に理解不能です。朝日新聞の報道では不明であった、航空事業の売上の具体的な数字と2.5%減という数字がわかります。

更には空港事業にとって最重要な利用客数や取り扱い貨物量のデータも「発着回数は0.9%増の22万8000回、旅客数は2.0%減の3531万人、貨物量は4.6%増の208万トン、給油量は4.1%減の462万キロリットルとなった。」と明記されています。飛行機の発着回数は微増しているが、旅客数は2%の減少となっている。発着数が増えているが、旅客数が減っているのは、発着一回あたりの旅客数が減っている。機材が小型化している事を示しています。


このニュースなら更に読み込んで分析する。成田空港会社の公式サイトで決算データを見る。といったさらなる分析に繋がるでしょう。同じニュースでも、チラシの裏レベルの朝日新聞と、専門サイトではここまで違う。

興味のあるニュースは専門サイトで読みましょう
2015
05/17
ニュースで消耗していませんか?効率化する簡単な方法
私はテクニカル指標は全く見ないで投資判断を決めています。決めては決算書とニュース。ニュースと言っても、特別な情報員を持っていたり、インサイダー取引もしていません。投資に限った話ではないですが、時事を理解したり、ビジネスのチャンスをつかむにもニュースは必要です。しかし、質の悪いニュースで時間や頭脳を消耗していませんか?
今回は最近の身近なニュースを例にして、効率化の秘訣を探ります。

1505.png

企業決算に関わるニュースです。タイのアユタヤ銀行と米モルガンスタンレーが利益を押し上げて、連結計上純益が1兆円を超えたと要約できます。決算は数字であり前期や全々期など時系列の流れで理解する必要があります。

企業の決算の詳細については、必ず企業の公式サイトに公示してあり(他の手段もある)投資家が作業としてではなく、ニュースとして分かりやすく理解するには有益な情報源になります。

15052.png

こちらは三菱UFJファイナンシャル・グループの公式サイトの例ですが、エクセルなどに呑み込ませて、自動的に数値分析できるデータもありますが、ニュースとして汎用的な情報源にするには一番上の決算ハイライトが良いでしょう。グラフで理解をする事ができます。

ここが同社の分析をするテーマなら詳細を紹介したいところですが、今回は一部だけを抜粋します。

15053.png

連結計上純益は10,337億円(1兆337億円)であり、日経新聞の報道と一致します。時系列で見ると、前期2013年度は9848億円であり、伸び率では5%程度。1兆円という数字が踊り、ニュースのコメントを読み書きできるNewsPicksというサイトでは、賞賛にしても怨嗟にしても、すごい1兆円というコメントがありましたが、時系列で見ると、あえて一面トップに出るようなニュースではないように思えます。
さらに右側の図表を見ると、部門別の純利益の内訳が見られます。日経新聞で利益を押し上げたと報道されているアユタヤ銀行の純利益の内訳は382億円。全体に占める割合は3.7%。モルガンスタンレーとの合計で1130億円、割合では10.1%。日経新聞の文字の報道と、この決算ハイライトの数字の情報では差異があるように感じます。

本題と少しズレますが、なかなか報道できない情報がこの決算ハイライトに出ています。

15054.png

三菱UFJファイナンスグループの国債の保有残高ですが、時系列でどんな傾向があるのか。詳細はあえて語りませんが、このグラフを頭に入れておいて損はないと思います。1兆円超えたというニュースよりは重要でしょう。

このように企業の決算や業績に関わるニュースは企業の公式サイトを見ると良いでしょう。


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次はこちらのニュースです。これは記者の主観が見出しに出ていますが、必要な情報がこのニュースでは伝えておらず、記者の独り言やこのブログのようなチラシの裏程度の価値しかないという悪いニュースの一例です。

表題では航空収入が減ったとあり、本文では「着陸料など航空事業が全体の47%にとどまり、物販などの非航空事業を04年の民営化後初めて下回った。」とあり、売上全体に占める割合が下がったと報じています。全体ではどうなのかわかりません。更には「一方、海外から訪れる観光客の増加や商業エリアの増床もあって、物販や飲食などの「リテール事業」の売上高は14・3%伸びた。」とあり、航空収入以外の物販や飲食の売上が伸びれば、全体の割合としての航空事業の売上は下がります。

このニュースは支離滅裂。読むだけ時間の無駄です。

航空関連のニュースは朝日新聞ではなく、専門のニュースサイトを見ましょう。ここではAviation Wireを取り上げます。

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ニュースの一部の抜粋ですが、情報量は圧倒的です。朝日新聞の記事のように記者の独り言ではなく、数字のデータを客観的に並べて報道しています。

「空港運営事業が売上高1103億5400万円(2.5%減)で営業利益が47億3000万円(40.4%減)、リテール事業が売上高673億8700万円(14.0%増)で営業利益が201億3600万円(13.4%増)、施設貸付事業が売上高327億3100万円(0.4%減)で営業利益が135億3200万円(7.4%減)、鉄道事業が売上高30億500万円(0.4%減)で営業利益が6億1600万円(33.6%増)だった。」

この客観的なデータがニュースの本旨であり、これを省いて記者の独り言を入れるとは、私には完全に理解不能です。朝日新聞の報道では不明であった、航空事業の売上の具体的な数字と2.5%減という数字がわかります。

更には空港事業にとって最重要な利用客数や取り扱い貨物量のデータも「発着回数は0.9%増の22万8000回、旅客数は2.0%減の3531万人、貨物量は4.6%増の208万トン、給油量は4.1%減の462万キロリットルとなった。」と明記されています。飛行機の発着回数は微増しているが、旅客数は2%の減少となっている。発着数が増えているが、旅客数が減っているのは、発着一回あたりの旅客数が減っている。機材が小型化している事を示しています。


このニュースなら更に読み込んで分析する。成田空港会社の公式サイトで決算データを見る。といったさらなる分析に繋がるでしょう。同じニュースでも、チラシの裏レベルの朝日新聞と、専門サイトではここまで違う。

興味のあるニュースは専門サイトで読みましょう

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